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リアム「店長」
リアム「カレンちゃんからご指名入ってますよ」
レイ「……またか」
カレン「あ、レイちゃん!」
カレン「こんばんは。また来ちゃった」
レイ「カレンさん……」
レイ「何度も言っているように、当店は指名制ではありません」
レイ「お気に入りのスタッフに貢ぎたいのなら、ホストクラブへどうぞ」
カレン「えー、カレンはレイちゃんに会いたくて来てるんだよ?」
カレン「レイちゃんがいないお店に行っても意味ないよ」
リアム「カレンちゃん、ご注文は?」
カレン「一番高いボトルをお願い」
リアム「かしこまりました!」
レイ「……」
レイ「ボトルを入れるなら、2階席をご案内しますよ」
カレン「カレンはカウンターが良い」
カレン「だって、ここならレイちゃんの顔をずっと眺めていられるでしょう?」
レイ「……そうですか」
レイ「リアム」
リアム「おう、どうした?」
レイ「カウンター代わってくれ」
リアム「何で?」
リアム「カレンちゃんがいるだろう?」
レイ「だから代わってほしいんだ」
レイ「ずっと話しかけてくるせいで仕事にならない」
リアム「まぁまぁ」
リアム「カレンちゃんが頻繁に高いボトルを入れてくれるお陰で売り上げが安定してるんだから、わがまま言うなって」
レイ「カレンがいなくても、うちの売り上げは安定している」
リアム「そうか?うちの常連客の大半は、オーナーやジェシーさん目当てに来てたんだぜ?」
リアム「二人がDel Sol Valleyに行ってしまっても売り上げが大幅に落ちなかったのは、カレンちゃんのお陰だろう?」
レイ「そんなことは……」
リアム「レイ。カレンちゃんは、大手芸能事務所の社長令嬢だぞ?」
リアム「お前もこの店の店長なら、太客を逃さない努力をしろよ」
リアム「ジェシーさんみたいにさ」
レイ「……」
リアム「カレンちゃん、ワイン苦手でしょう?」
リアム「レイにカクテル作らせようか?お金はいらないよ。レイからのサービス」
カレン「本当?レイちゃんのカクテル飲みたかったんだ」
レイ「……」
カレン「レイちゃん、ありがとう」
レイ「ワインが飲めないなら、ボトルではなくカクテルを注文してください」
カレン「でも、ボトルを入れるとレイちゃん喜んでくれるでしょう?」
レイ「え?」
カレン「リアムくんがそう言ってたよ」
レイ(あいつ……)
カレン「大丈夫!カレンにはパパのクレジットカードがあるから」
カレン「レイちゃんのために、これからもたくさんボトル入れるね」
レイ「……ありがとうございます」
レイ(店のためにはなるが、厄介な相手に目をつけられたな……)
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