※前編では、ストーリーの作成方法についてご紹介します。
↓ストーリー本編のまとめは、こちら。
Season 2が始まって忙しくなる前に、ブログ記事を完成させるまでの流れをご紹介します。
シナリオ作成や撮影について私なりの方法をご紹介しますので、よかったらご覧ください。何らかの形でお役に立てれば、幸いです。
1.構成
まずは、ストーリーの大筋となる「構成」を考えます。
ストーリー作成において、最も楽しくて最も苦しい作業です。
今回は4本のストーリーを同時進行すると決めていたので、それぞれの特色を出すために、あらかじめテーマを設定しておきました。
GB編は「恋愛」、BP編は「家族」、BY編は「友情」、WG編は「主従」がテーマです。
4世帯それぞれのテーマに合わせて、起承転結を考えます。
▽GB編
起:ケヴィンの妻が亡くなり、セシルが同居を申し出る。
承:順調に画家としてのキャリアを積むケヴィン。ジェシーと交際を始めるセシル。
転:セシルとジェシーの仲に気付くケヴィン。
結:ケヴィンとセシルが結ばれる。
簡単に起承転結を決めたらエピソードを追加して、どんどん肉付けしていきます。
この頃には必要な話数が見えてくるので、さらに28話分それぞれのあらすじを考える……といった具合に細分化していきます。
▽GB編第1話
①妻と双子の娘に囲まれて、幸せな生活を送るケヴィン。
②妻との出会いから今に至るまでを振り返る。
③ある日、妻が急死してしまい、仕事と子育てに行き詰まる。
④途方に暮れているところに、親友のセシルが現れる。
上の例ではわかりやすいように登場人物名を入れていますが、この頃は名前が決まっていないので、「A」や「B」といった仮表記がほとんどです。
私がストーリーの作成で使用しているのは、「Excel(エクセル)」です。
ワードでも良いのですが……エクセルの表には、「複数世帯を同時に管理」したり「過去のシナリオを瞬時に確認」できたりといった、ワードでは得られないメリットがたくさんあります。
何世帯も同時進行で更新していると、時系列がわからなくなってしまうことがあります。
例えばGB編で落ち込んでいるジェシーが、BP編で元気にしていたら違和感が出てしまいますが、表で各世帯のシナリオを並列管理できたおかげで確認しやすかったです。
▽上:GB編でセシルともめたジェシー(GB編#11)
下:同時期にBP編で、落ち込んでいることを指摘されるジェシー(BP編#12)
表の作り方は、人それぞれですが……。
私は1話毎に「時系列(季節)」「タイトル」「一言(Top)」「シナリオ」「一言(Last)」「回想シーンの有無」と、分けて記入していました。
▽表示はコンパクトにしていますが、セルを開くと確認できます。
タイトルや一言が被るかな?と心配なときは、F検(Windows→Control+Fキー/Mac→Command+Fキー)で同じものがないか確認します。
「回想シーンの有無」というのは、「別途、撮影や準備が必要になるよ!時間かかるよ!!」という自分へのメッセージです。
使い勝手をみて、自分に必要なものを揃えてください。
ちなみに、私はMacBookでOfficeを使用しています。
元々MacにOfficeは入っていないのですが、Microsoftのオンラインサービスで利用できます。
オフライン時には利用できませんが、なんといっても無料なので、Macを使っているという方は試してみてください。
2.登場人物設定
構成が完成したら、「登場人物設定」を考えます。
「名前」「年齢」「職業」「特質」「特徴」が、必要な情報です。
(※登場人物設定もエクセルで表管理しておくと、一覧で確認できて便利です)
▽GB編 登場人物設定
名前:ケヴィン・グリーン
年齢:22歳→32歳
職業:画家
特質:芸術愛好家/クリエイティブ/家族志向
特徴:妻と双子の娘がいる。鈍感だけど、家族想いで面倒見が良い。
上記のような設定を、全世帯、必要人数分用意します。
もっと細かく設定しても良いのですが、後ほど追加できるので、ここでは最低限の設定で済ませます。
私は「今考えても浮かばないから、後で追加すれば良いや」と、完全にシナリオ任せにしていました。
前準備をしていなかったせいで(おかげで?)本編が始まる前と後では、登場人物の印象がだいぶ変わった気がします。
「クロエとエマは動物が好き」とか「ジェシーは案外料理が得意」とか、いい加減な作者に代わって、登場人物たちが勝手に設定してくれたようです。
▽構成と一緒に「年齢表」も用意しておくと便利です。
3.シナリオ
構成と登場人物設定が揃ったら、あらすじを膨らませて「シナリオ」を考えます。
説明書きとセリフを交えて作成する方法もありますが、私は始めからセリフだけでシナリオを作成します。
『The Sims 4』というゲームがあまりにも優秀なので、説明部分は画像任せにして、セリフはちょっと付け足すくらいの感覚でいました。
▽シナリオはメモ帳に書き出して、完成したものをエクセルに保存。
シナリオを書いてみて、足りないようならエピソードを追加したり、長ければ前後編と2記事に分けたり。
全28話という縛りを設けていたので、1記事に詰め込むエピソードの配分に苦労しました。
「構成段階でもっと考えとけ」って話ですね。Season 2は気をつけます。
4.シム作成&建築
シナリオが決まったら、流れに合わせて随時必要な「シム」と「舞台」を用意します。
▼シムの作成
私はゲームを起動してシムの作成画面を開き、ランダムでそれっぽいシムが出てくるのを待ちます。
一から作成しても良いのですが、同じ人間が考えると同じシムばかりになってしまいそうなので、ランダムで登場させたシムの特徴を活かすように努めました。
登場人物のイメージに近いシムを引いたら、髪の色や瞳の色、顔の形や服装を整えます。
今回は全員名字が「カラー」だったので、ケヴィンならグリーン系、セシルならブラウン系といった具合に、名字に合わせて髪色や服装を選びました。
▽シムの作成画面。
▼舞台となる建物の建築
住宅や公園、バーや美術館と、撮影に必要な舞台も随時用意します。
一部のアパートはダウンロードできないので、BP編は個人で頑張りましたが、大半は『The Sims 4』の公式ギャラリーからダウンロードさせていただいています。
世界中のクリエイターの皆様、本当にありがとうございますm(__)m
登場人物の家族構成や職業に合わせて、最適な建物を選択。
「シムの作成」同様、GB編の住宅なら「グリーンとブラウン」、BP編の住宅なら「ブラックとピンク」と、内装も名字の「カラー」に合わせて模様替えしました。
住宅は登場頻度が高いので力を入れて用意しましたが、登場頻度の低い建物は、既存の公共施設を使うことが多かったです。
「公共施設」設定でも撮影はできますが、既存シムが寄ってきて撮影が進まなくなることがあるので、一時的に「住宅」設定にしておくと安心です。
ただし「住宅」設定にすると、時々とんでもないタイミングでとんでもない人が遊びに来てしまうので、注意が必要です……。
▽「アレクシスが来ない」という話をしている横から、堂々と遊びに来るアレクシスさん(WG編#9)
▶︎後編では、キャプチャ撮影方法をご紹介します。
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画像にすると、文字が潰れますね……ごめんなさい。
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m